オーストラリアの大学学費は、全額一括ではなく入学時のデポジット支払い後、各学期(Term等)ごとに支払うのが一般的です。
日本からの送金には、FlywireやConveraといった学費専用決済サービス、海外銀行送金、クレジットカードなどが利用できます。それぞれ為替レートや手数料、着金日数が異なるため事前比較が大切です。
2026年最新の主要大学公式情報をもとに、具体的な支払い手順や決済方法を解説します。
オーストラリア大学の学費はどう支払う?基本の流れ

オーストラリア大学の学費支払いは、大きく「入学前」と「入学後」に分けて考えるとスムーズです。
- 大学からオファー(合格通知)を受け取る
- オファーレターなどで入学時に必要な金額を確認する
- 指定されたデポジット(前払い金)やOSHC(海外留学生健康保険)などを支払う
- 大学が入金を確認し、条件を満たすとCoE(入学許可書)が発行される
- 入学後は、履修登録に応じて学期やタームごとの請求額を支払う
メルボルン大学(University of Melbourne)などのように、留学生がオファーを受諾する際には一定の授業料デポジット(例:17,000豪ドル)の支払いが必要となり、その金額は第1学期の授業料に充当されます。その後は履修科目に応じた請求書(Student Invoice)が発行され、残額を支払う仕組みです 。
つまり、「3年制大学なら3年分を最初に一括払いする」というわけではありません。まず入学時に一部を支払い、その後は大学の請求スケジュールに合わせて複数回に分けて支払うのが基本です。
入学前に支払う「デポジット」とは
デポジットは、大学への入学意思を確定し、席を確保するために支払う前払い金です 。大学によっては「tuition fee deposit」「initial payment」などと表記されます。
金額や条件は大学やコースによって異なるため、必ずご自身のOffer Letter(オファーレター)を確認しましょう。デポジットは「追加で取られる費用」ではなく、入学後の授業料の一部に充当されます。また、学生ビザの申請に必要なCoEを発行してもらうためには、このデポジットや保険料の支払いが完了している必要があります。
学費は一括払い?それとも分割払い?
オーストラリアの大学では、全期間の学費を月々分割する日本のローンのような仕組みではなく、学期(Semester、Term、Teaching Periodなど)ごとに請求されるのが一般的です 。
- メルボルン大学: 履修登録後に各期間の請求書が発行されます。
- UNSWシドニー: 留学生の授業料は原則として各タームの開始時に支払期限が設定されています。
- クイーンズランド大学(UQ): 学期ごとの請求書に支払期限が記載されます。
3年間の学士課程であれば、最初に入学金や初回分を支払った後、大学が定める各学期の期限に合わせながら学費を支払っていくことになります。支払期限の延長や分割の相談は自動では適用されないため、必ず事前にオファーレターや大学の規定を確認しておきましょう。
留学生が使える主な学費の支払い方法

オーストラリア大学では、主に次の方法が利用されています。
Flywireなどの国際学費決済サービス
日本からオーストラリアの大学へ送金する場合、Flywireなどの国際学費決済サービスを指定・推奨している大学が多くあります。
クイーンズランド大学(UQ)などでは、海外からの安全な支払い方法としてFlywireが案内されており、現地の銀行送金やクレジットカード、各種電子決済などを選択できます。
- メリット: 大学の学生番号と支払いがスムーズに紐付けられ、専用ページから現在の送金ステータスをリアルタイムで追跡できるため安心です。一般的な海外銀行送金よりも手続きが分かりやすいのが特徴です。
- 注意点: 適用される為替レートや利用できる決済手段は、国や通貨、タイミングによって異なります。日本円で支払う場合は、最終的な日本円の請求額をしっかり確認してから手続きを進めましょう。
Converaなどの国際送金サービス
モナシュ大学(Monash University)などでは、海外からの電信送金(Telegraphic Transfer)のパートナーとしてConvera(旧Western Union)が案内されています。
国際学費決済サービスは大学ごとに提携先が異なるため、「オーストラリアの大学ならどこでもFlywire」というわけではありません。必ず出願先の大学公式ウェブサイトや学生ポータルサイトに掲載されている案内を確認しましょう。
クレジットカード・デビットカード決済
VisaやMastercardなどのクレジットカード・デビットカードに対応している大学も多くあります。
- メリット: 手続きがオンライン上で即時に完了し、大学側での入金確認も比較的早く行われます。
- 注意点: 高額な学費の決済になるため、手持ちのカードの「利用限度額」に十分注意する必要があります。また、大学側のシステム手数料(サーチャージ)や、日本のカード会社が定める海外事務手数料・為替換算手数料が上乗せされるケースがあります。
たとえばクイーンズランド大学(UQ)では、クレジットカード決済に一定のサーチャージがかかる一方、BPAYやFlywireなどの特定の方法であれば大学側の追加手数料がかからない旨が案内されています。
「ポイントが貯まるからクレジットカードがお得」と安易に判断せず、決済手数料や為替レートを含めた“総支払額”で比較することが大切です。
海外銀行送金(Telegraphic Transfer)
大学によっては、日本の銀行口座からオーストラリアの大学指定口座へ直接海外送金する方法も利用できます。
メルボルン大学(University of Melbourne)やモナシュ大学などでも、電信送金や銀行送金の案内が用意されています。
海外送金を利用するときは、次の点に注意が必要です。
- 送金元銀行の手数料
- 中継銀行手数料
- 受取銀行側の手数料
- 為替レート
- 学生番号やReference Numberの入力
- 着金までの日数
送金時に学生番号を入力し忘れると、大学側で「誰の学費かわからない」状態になり、反映が大幅に遅れる原因になります。モナシュ大学などでも、支払い時にStudent IDをリファレンスとして正しく入力するよう強く案内されています。
BPAY
BPAYはオーストラリア国内の銀行口座を持つ人にとって非常に便利な支払い方法です。メルボルン大学やUQ、UNSWなどで利用できます。
日本にいる段階では日本の銀行口座から直接利用しにくいため、「入学前のデポジットは国際送金サービスやカードを使い、オーストラリア渡航後に現地口座を開設してからはBPAYを使う」といったように、時期に合わせて使い分けるのが一般的です。
大学別|学費の支払い方法の例

メルボルン大学(University of Melbourne)
- 入学時: 入学受諾時に、第1学期の授業料に充当される授業料デポジット(例:17,000豪ドル)を支払います。
- 在学中: 履修登録後に発行される請求書(Student Invoice)に基づいて支払います。
- 主な支払い方法: CIBC (Convera)、電信送金、クレジットカード、BPAYなど。
クイーンズランド大学(UQ)
- 主な海外支払い: Flywire
- オーストラリア国内: BPAY、Visa、Mastercard、AMEX、JCB
- ポイント: クレジットカード決済にはサーチャージ(追加手数料)がかかりますが、BPAYやFlywireには大学側のサーチャージがかかりません。
- 支払期限: 学生ポータル(mySI-net)の「Financials」から確認できます。
モナシュ大学(Monash University)
- 主な支払い方法: Mastercard、Visa、Convera、BPAY、銀行振込
- 入学時: 入学同意書(International Student Course Agreement)に記載されたデポジットを支払います。
- 処理時間の目安: クレジットカードは約2営業日、Convera・BPAY・銀行振込は約5営業日かかります。
- ポイント: 銀行送金などの際は、必ずStudent ID(学生番号)をリファレンス(参照番号)に入力する必要があります。
UNSWシドニー(UNSW Sydney)
- 学費: 各ターム(Term)の開始時に支払い、Fee Statementで期限を確認します。
- 主な方法: クレジットカード、BPAY、Converaなど
- ポイント: クレジットカード決済にはサーチャージが適用される場合があります。期限に遅れると、アカウントの制限や在籍手続きに影響が出る恐れがあります。
この比較からもわかるように、支払い方法や締切は大学ごとに異なります。大学名だけで判断せず、ご自身の学生番号やコース、入学時期に紐づく請求書を基準に確認することが重要です。
「学費を1年分以上先払い」は必要?
基本的には、大学が指定する入学時の支払額と、その後の請求スケジュールに従えば問題ありません。
オーストラリアの法律(ESOS法)では、海外留学生がコース開始前に支払う授業料について、教育機関が原則としてコース全体の50%を超える額を前払いで受け取ることを制限しています。ただし、学生本人が自ら希望して50%超を前払いする場合や、25週間以下の短期コースなどには例外もあります。
そのため、「留学生は必ず全コース分の学費を最初に入学金と一緒に全額払わなければならない」というわけではありません。
実際の請求額や支払い期日は大学から届くオファーレター等に記載されますので、一般的なルールだけでなく、必ずご自身のオファー条件を確認するようにしましょう。
日本から支払うときに比較したい4つのコスト

日本からオーストラリアの大学へ学費を支払う際は、単純な授業料の金額だけでなく、次の4つのコストや注意点を比較することが重要です。
為替レート(円換算額)
最も影響が大きいのが為替の変動です。学費はオーストラリアドル(AUD)建てで設定されているため、円安が進むほど日本円での負担は大きくなります。
- 具体例: 仮に20,000豪ドルの学費を支払う場合、1豪ドル=100円なら200万円ですが、1豪ドル=110円の円安になると220万円になり、わずか10円の差で20万円も負担が変わります。
- ポイント: 将来の為替相場を正確に予測することは難しいため、「もっと円高になるまで待とう」と先延ばしにせず、大学が定める支払期限を最優先にして計画的に準備しましょう。
送金・決済手数料
支払い方法によって、本体の学費以外にかかる手数料の種類や金額が異なります。
- 海外銀行送金: 送金元の銀行が取る手数料だけでなく、中継銀行や受取銀行の手数料が差し引かれて大学に届くケースがあります。
- クレジットカード: 大学側のシステム手数料(サーチャージ)に加えて、日本のカード会社が定める海外事務手数料や為替換算手数料が上乗せされるのが一般的です。
- FlywireやConvera: 専用決済サービスの画面に表示される最終的な請求額(為替レートや手数料込み)を他の方法と比較することで、どの方法が最もお得で確実かを判断しやすくなります。
着金までの日数(反映スピード)
「自分が送金の手続きをした日」と「大学側が入金を確認した日」にはタイムラグがあります。
- メルボルン大学: 海外からの電信送金(Telegraphic Transfer)の場合、大学に届くまで最大7営業日かかる場合があると案内されています。
- モナシュ大学: Converaや通常の銀行送金は約5営業日を目安としています。
支払期限の当日に慌てて海外送金を始めると、期限に間に合わずトラブルになる恐れがあります。数日〜1週間程度の余裕を持って手続きを始めましょう。
返金条件(Refund Policy)
ビザの申請が拒否された場合、入学を辞退する場合、コースや大学を変更する場合など、万が一の理由で支払った学費の返金が必要になることがあります。
- 注意点: 「支払った学費はいつでも全額全額戻ってくる」とは限らず、大学の返金規定(Refund Policy)や合意書(Written Agreement)の内容によって、返金額や事務手数料などの控除額が異なります。
- 対策: 学費を支払う前に、必ずオファーレターと一緒に返金規定のページを確認し、手元に保存しておくことをおすすめします。
親や家族が日本から学費を払うことはできる?
多くの大学では、本人以外の家族が学費を支払うこと自体は可能です。ただし、支払いを学生アカウントへ正しく反映させるために、学生番号(Student ID)や参照番号(Reference Number、Customer Reference Numberなど)を正しく入力することが非常に重要です。
また、大学はプライバシー保護(個人情報保護)の観点から、学生本人の同意や権限付与がない限り、保護者であっても学費口座の詳細などを直接案内できない場合があります。たとえばクイーンズランド大学(UQ)では、第三者が学費について問い合わせる際、事前に学生本人による権限付与が必要になる旨を案内しています。
ご家族が日本から送金・支払いをする場合でも、必ず学生本人の大学ポータルや公式請求書(Invoice)に記載されている正規の送金先情報を確認し、SNSや知らない第三者から提示された口座へ振り込まないように注意してください。
「学費を安く払える」という勧誘の詐欺に注意
オーストラリアの大学では、授業料支払いを装った詐欺について注意喚起を行っています。
- 手口: SNSなどで「大学の正規学費よりも安く支払える」「割引価格で代行する」と勧誘し、学生から現金を受け取った後、盗難クレジットカードなどを使って大学へ一時的に支払う手口です。
- リスク: 後日カードの不正利用が発覚して決済が取り消されると、大学への学費は未払い状態に戻り、第三者に渡したお金も戻ってこないため、結果的に多額の金銭的被害を受けることになります。
UQやモナシュ大学(Monash University)なども、怪しい仲介業者や第三者を利用せず、大学公式が案内している正式な支払い方法を使用するよう強く呼びかけています。学費は必ず、以下の公式な場所から確認した方法で支払いましょう。
- 大学公式サイト
- 大学の学生ポータル(Student Portal)
- オファーレター(Offer Letter)
- 正式な請求書(Invoice)
支払い期限を過ぎるとどうなる?
学費の支払期限を過ぎた場合の対応は大学によって異なりますが、放置すると次のようなペナルティが発生する恐れがあります。
- クイーンズランド大学(UQ): 支払期限までに学費を完納しない場合、遅延損害金(Late payment fee)が発生します。また、学費の基準日であるセンサス日(Census Date)までに未払いのままでいると、履修がキャンセルされる可能性があります。
- UNSWシドニー: 留学生が期限までに支払わない場合、学生アカウントに制限(Hold)がかかり、大学の各種サービスへのアクセスや今後の履修登録に影響が出ることがあります。
さらに、留学生の場合は、在籍取消や履修キャンセルによって学生ビザの維持に必須のCoE(入学許可書)が無効になり、ビザ自体に深刻な影響を及ぼすリスクもあります。
「期限までに支払いが難しそうだ」と分かったときは、そのまま放置せず、必ず期限の前に大学の学生窓口や学費担当(Student Fees)へ早めに相談するようにしましょう。
よくある質問

オーストラリア大学の学費は1年分を一括で払いますか?
必ずしも1年分を一括で支払うわけではありません。入学時にデポジットを支払い、その後は学期やターム(Term、Teaching Periodなど)ごとに請求されるのが一般的です。具体的な支払いスケジュールは、オファーレター(Offer Letter)や学生ポータルの請求書(Student Invoice)で確認できます。
学費を毎月分割払いできますか?
毎月のローン型分割払いは標準的な仕組みではありません。大学からは通常、学期やターム単位で学費が請求されます。一部の大学では支払期限の延長や分割プランが用意されている場合もありますが、すべての留学生が自動的に利用できるわけではないため事前の確認が必要です。
日本のクレジットカードで払えますか?
大学がオンラインのカード決済に対応していれば可能です。VisaやMastercardなどが広く使われていますが、高額な決済になるため手持ちのカードの利用限度額や、大学側のシステム手数料(サーチャージ)、カード会社の海外事務手数料などを事前に確認しておきましょう。
Flywireと銀行送金はどちらが安いですか?
適用される為替レート、銀行側の送金・中継手数料、決済サービスの提示額によって異なるため、一概にどちらが安いとは言えません。手続きを進める直前の画面で「最終的に日本円でいくら必要か」を確認し、比較して選ぶのがおすすめです。
親名義の口座やカードから支払えますか?
大学が指定する学生番号(Student ID)や参照番号(Reference Number)を正しく入力すれば、ご家族など第三者名義の口座やカードからでも支払うことができます。ただし、大学へ詳細な情報を問い合わせる際には、プライバシー保護の観点から学生本人の同意や権限付与が必要になる場合があります。
支払い後、すぐ大学に反映されますか?
支払い方法によって反映までの時間が異なります。クレジットカード決済は比較的早く処理されますが、海外からの銀行送金や電信送金では数営業日かかることがあり、たとえばメルボルン大学では最大7営業日ほどかかる場合があると案内されています。
まとめ|オーストラリアの大学留学ならオーストラリア大学留学サポートセンター

オーストラリア大学の学費は、コース全期間分を最初に一括で払うのではなく、入学時のデポジットと、入学後の学期・Termごとの支払いに分かれるケースが一般的です。
主な支払い方法には、Flywire、Convera、海外銀行送金、クレジットカード、BPAYなどがあります。ただし、利用できる方法、手数料、入金までの時間は大学ごとに異なります。
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