オーストラリアで理学療法士（Physiotherapist）として登録を目指すなら、AHPRA（豪州保健規制庁）認可の大学課程を修了することが前提です。臨床現場を重視する豪州では、診断的判断（clinical reasoning）と長時間の実習（Placement）が必須で、入学段階から高い英語力（IELTS Academic 7.0／各7.0）が求められます。
🎓 当センターは全豪大学の正規出願窓口。コース選定、書類準備、英語対策、ビザまで無料で伴走します。
豪州の理学療法の特徴（日本との違い）
- 診断に基づく治療設計：問診・評価→仮説→検査→介入まで、エビデンスに基づくclinical reasoningが中核。
- 開業が可能：病院に限らずプライベートクリニックでの就業・開業が一般的。
- 幅広いフィールド：整形・神経・呼吸・スポーツ・小児・高齢者・地域リハなど。
入学要件（共通の目安）
- 英語力：IELTS Academic 7.0（各7.0）が基本。※TOEICは不可。大学によりOET（B以上）やPTE Academic 65（各65）でも可。
- 学力：理系基礎（生物・化学・解剖／生理）がプラス評価。出願は成績上位から選抜されることが多く、要件充足＝合格確定ではありません。
- 英語パッケージ：一部大学は付属英語→本課程のパッケージ可。ただし入学前までにIELTS7.0各7.0提出必須という運用が一般的です。
- 返金規定：英語到達未満で本課程へ進めない場合、キャンセル料／デポジット控除の規定あり。オファーレターのRefund Policyを必ず確認。
学歴別：最短ルート早見表
1）日本で理学療法学の学士＋理学療法士免許あり
- ルート例：履修内容を評価のうえ
編入で学士を補完 or 関連前提科目を満たして → 理学療法修士（2年相当） - ポイント：最新シラバス英訳を揃え、科目適合性を大学側で査定。AHPRA登録は卒業後に本人申請。
2）専門学校／短大卒＋理学療法士免許あり
- ルート例：理学療法学士（4年）へ出願 → 単位認定により一部短縮の可能性（大学査定次第）。
- ポイント：3年短縮枠の専用コースは縮小傾向。通常カリキュラムへの個別単位免除で短縮される形が主流。
3）他分野の学士（理学療法免許なし）
- ルート例：
- 関連科目（解剖／生理／人間生物など）を既修 → 理学療法修士（2年）へ
- 既修不足 → 理学療法学士（4年）へ
- ポイント：修士は厳格な前提科目あり。学士時代の履修で足りなければ科目追加 or 学士が近道。
4）高校卒（理学療法免許なし）
- ルート例：Foundation／Diploma（健康科学系） → 理学療法学士（4年）
- ポイント：付属カレッジのDiploma → 2年次編入／単位免除のパスウェイが有効（大学により要件差）。
カリキュラムと実習
- 主要科目：解剖・運動学・生理・病理・臨床推論・神経／整形／呼吸・疼痛科学・画像読影基礎・研究法 など
- Placement：長時間の臨床実習（病院・クリニック・地域ヘルス・高齢者ケア・スポーツ）を複数ローテーションで実施。患者安全・倫理・守秘・対人スキルの評価を含む。
学費・準備期間の目安
- 学士（4年）：総額 A$140,000〜A$220,000台
- 修士（2年前後）：総額 A$70,000〜A$120,000台
- 英語初級→IELTS7.0各7.0：〜18か月を目安（個人差大）
- 出願〜合否〜CoE〜渡航：6〜9か月前倒しで計画を
授業料・要件は毎年更新。OSHC（留学生保険）・家賃など生活費も含めて総費用設計を行います。
大学選びのポイント（当センターの評価軸）
- AHPRA認可＆臨床実習の質とボリューム
- 英語要件の満たし方（付属英語の可否／到達期限）
- 編入・単位認定の運用（既修者の短縮可否）
- 地域性と就業環境（提携病院、スポーツ強み 等）
- 選抜方式（完全基準満たしでも競争のある大学は多数）
代表的な進学パス（例）
※大学名は代表例。実際の要件・入学期・学費は年度で変動します。最新は個別照会でご案内します。
- 学士直入学／準備課程経由
- ラトローブ、サウスオーストラリア大、QUT、グリフィス、西シドニー、カーティン 等
- 付属カレッジ経由：Diploma of Health → Bachelor of Physiotherapy（一部単位免除や2年次相当編入）
- 修士（前提科目充足者向け）
- ラトローブ Master of Physiotherapy Practice
- カーティン Doctor of Physiotherapy（Extended） など
- 出願時に解剖／生理／人間生物／神経科学などの既修証明が必須。
卒業後の登録（AHPRA）
- AHPRA認可課程の修了＝直ちに登録完了ではありません。卒業後に本人がAHPRAへ理学療法士登録申請を行い、審査・登録が確定します。
- 就労ビザ・永住申請は移民法の専門家（Migration Agent）へ別途ご相談ください。
よくある質問（FAQ）
Q. 英語パッケージで入って、出発後に7.0各7.0へ届けばOK？
A. 大半の大学は本課程開始前の提出が条件。到達未満＝進学不可のため、到達時期の逆算が重要です。
Q. 編入や短縮は確実ですか？
A. 大学査定次第です。過去シラバスと成績の英訳提出が必要で、無短縮の判断もあり得ます。
Q. スポーツ現場志向です。
A. 学士／修士いずれでもスポーツ理学療法の選択科目や実習が豊富な大学を選ぶと◎。臨床実習のローテーション先を必ず比較しましょう。
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