オーストラリアは、世界でも有数の生物多様性ホットスポットを抱える国です。グレートバリアリーフやタスマニア島、カカドゥ国立公園など、固有種を含む生態系が多様に存在し、環境保全・生態調査を実地で学べる環境が整っています。
そのなかでも注目を集めているのが「動物生態学(Animal Ecology)」。
動物の行動・生息環境・絶滅危惧種の保護を、科学的な手法で理解し、人と自然の共存を目指す学問分野です。
動物生態学とは
動物生態学は、野生動物の生態・行動・環境変化への応答を研究する学問です。
対象は陸上動物から海洋生物まで幅広く、「生態系を守る仕組みを科学的に設計する」ことを目的としています。
オーストラリアではこの分野が盛んで、政府・大学・地域社会が連携しながら、
生物多様性保全・外来種管理・気候変動影響評価など、実践的なプロジェクトが日常的に行われています。
オーストラリアの大学で学ぶメリット
- 豊富なフィールド環境
国立公園、海洋保護区、干潟や熱帯雨林が近く、教室外での学びが充実しています。 - 研究と保全活動が直結
学生が地域の調査や保護活動に参加する機会が多く、研究成果が実際の環境政策に反映されます。 - 国際的な学位認知
オーストラリアの理学系学位は国際的にも評価が高く、修士・博士進学や国際機関への就職にも強い基盤になります。
代表的な学位:Bachelor of Animal Ecology(サンシャインコースト大学)
その代表校が**サンシャインコースト大学(University of the Sunshine Coast/UniSC)**です。
自然保護区に隣接するキャンパスで、動物の行動・生態・環境管理を実地で学べる数少ない学位として知られています。
コース概要
- 学位名:Bachelor of Animal Ecology
- 期間:3年
- 入学時期:2月・7月
- 英語要件:IELTS 6.0(各5.5)または大学付属EAP2修了
- 入学要件:日本の高校卒業資格(評定基準あり)
学びの構成(3年間)
| 年次 | 学びのテーマ | 主な内容 |
|---|---|---|
| 1年次 | 生態の基礎 | 動物の行動・生態・細胞生物学・科学的思考・海洋脊椎動物 |
| 2年次 | 生態の多様性と統計 | 無脊椎・脊椎動物、沿岸生態学、データ解析、学際選択科目 |
| 3年次 | 応用と実践 | 保全・沿岸管理・環境変動、インターンまたは研究プロジェクト |
実地学習の充実
UniSCでは入学初年次からフィールドワークが組み込まれており、
クイーンズランド州のフレーザー島(世界最大の砂の島)などでの短期集中実習が行われます。
- 海鳥や海洋動物の生態調査
- 沿岸開発による環境影響の分析
- 実測データの統計処理とレポート作成
最終学年では、インターンシップまたは研究プロジェクトを選択。
将来、研究職・環境コンサル・保全NGOなどへ進む学生も多く、実践スキルを伴う卒業設計となっています。
英語力が未達の方へ
英語スコアが入学基準に満たない場合でも、UniSC付属のEAP(進学英語)コースを経由することで、
IELTS免除での進学が可能です。EAP2修了で本コースに進む設計が代表的です。
EAPは年4回開講(各10週間)。進学希望時期にあわせて、出願前の逆算スケジュール設計をおすすめします。
卒業後の進路とキャリア
動物生態学の学びは、理学・環境・教育・保全政策の各分野で応用が可能です。
- 国立公園や自然保護区での調査・教育活動
- 環境コンサルタント、自治体・研究機関の調査職
- NGO・NPO・国際機関での保全プロジェクト
- 大学院進学(環境科学・生態学・海洋学など)
特にオーストラリアでは、実務経験を伴う環境分野の人材ニーズが高いため、
大学在学中からのインターン経験がキャリア形成に直結します。
当センターのサポート

当センターでは、オーストラリア全土の大学・TAFE・語学学校の正規代理店として、
出願準備からビザ申請、EAP経由での進学相談まで無料で支援しています。
- 希望専攻に合う大学・コースの比較
- 出願書類(志望動機書・推薦状等)の作成サポート
- 英語経由(EAP)またはIELTS出願の設計
- 合格後のCoE発行、学生ビザ手続きの流れ案内
- 渡航準備・現地生活の基本情報
動物生態学のように「フィールド×データ」で学ぶコースは、都市・大学ごとに特色が異なります。
出願前に最新情報を確認し、最短ルートで進学できるようご案内します。

