オーストラリア永住権の条件|目指す職業から考える大学・大学院からの現実的ルート

大学留学

「オーストラリアで永住権を取りたいけれど、どんな条件を満たせばいいのか」「大学や大学院で何を学べば将来につながるのか」。
そんな疑問を持つ方に向けて、永住権の取得条件と大学選びの関係をわかりやすく整理しました。

本記事では、職業別の必要学位(学士・修士)や英語要件、技術職ポイント制度の基礎を中心に、大学・大学院から永住権を目指す際の専攻選び・準備ステップを専門センターの視点で解説します。
留学を単なる学位取得で終わらせず、「その先のキャリア」として永住権まで視野に入れるための設計ガイドとしてご活用ください。


この記事でわかること

  • 大学・大学院ルートがPR(永住権)を目指すうえで有効な理由
  • 代表的な申請ルート(技術系・雇用主支援・パートナー)の違いと注意点
  • 大学卒・大学院卒が求められる職種領域の例(IT/会計/看護/教育/社会福祉ほか)
  • 英語要件の目安と、出願~卒業後のタイムライン設計
  • 学歴別パスウェイ(高校→学士/大卒→修士 ほか)

重要:本稿は大学特化のため、学士・修士など認定学位の取得が前提になるルートに絞って解説しています。


なぜ「大学・大学院」から始めるのが合理的か

  • 職業評価の前提資格:多くの専門職は、豪州で認定された学士(Bachelor)または修士(Master)が前提(例:IT、会計、看護、教育、ソーシャルワーク、医療画像・検査、エンジニアリング等)。
  • 現地カリキュラムの強み:各職能団体の学習成績指標(シラバス要件)を満たしやすい。臨地実習/実務科目が職業評価にカウントされるケースも。
  • 卒業後の就業につなぎやすい:大学のキャリアセンター、インターン科目、学内の求人経由で現地就労の初速を上げやすい。
  • 英語とネットワーク:学内・実習で業務英語を鍛え、推薦状・実務証明の土台を作りやすい。

代表的なPR関連ルート

下記は「制度の考え方」を掴むための概要です。要件・閾値は改訂され得ます。個別申請は移民弁護士やビザコンサルタントにご相談ください。

1) 技術系枠(ポイントベース/州ノミネート等)

  • 対象:需要職リストに載る専門職。多くが大学卒・大学院卒を前提に職業評価。
  • キー要素:年齢・英語・学歴・職歴・州の指名等でポイント加算。
  • 学びの設計:在学中から関連アルバイト/実習/研究テーマを職業評価と整合させる。

2) 雇用主支援(Employer Sponsored)

  • 対象:雇用主の支援を得られる職種。専攻一致・学位・実務のミスマッチ解消が肝。
  • 学びの設計:求人ニーズが強い地域・学部を選び、卒業直後の採用へブリッジ。

3) パートナー

  • 対象:配偶者・事実婚(証明)等。家族要件が主で、進学情報は家族同伴や時期設計の観点で最適化。

大学・大学院で狙いやすい分野

※下記は大学/大学院卒が必要となることが一般的な領域の例です。詳細要件は職能団体・評価機関・州により異なります。

  • IT(情報工学/情報システム):Bachelor/ Master。開発・データ・サイバー等。
  • 会計・ファイナンス:Bachelor/ Master。職業会計士の単位充足を意識。
  • 看護(RN):Bachelor(既看護学位者は修士(Graduate Entry系)ルートも)。登録はAHPRA管轄。
  • 教育(幼・初・中高):Bachelorまたは教育修士(Teaching)。実習規定・教科適合に注意。
  • ソーシャルワークAASW認定のBachelor/ Master(Qualifying)。
  • 医療画像・臨床検査・作業療法・物理療法など:該当職能団体が指定。臨床実習が鍵。
  • エンジニアリングWashington Accord相当のBachelor/ Master。専攻の整合性が重要。

専門学校(VET)で足りる職もありますが、学士・修士が必要/有利な領域を中心に取り上げています。


英語要件の目安

  • 入学:多くの学部でIELTS Academic 6.5(各6.0)前後、専門職系は7.0を要する例も。
  • 職業評価/登録:医療・教育・ソーシャルワーク等はAll 7.0など進学より高い基準が一般的。
  • 設計のコツ:在学中にアカデミック→職業評価レベルへ段階的に引き上げる学習計画を。

学歴別パスウェイ

  • 日本の高校卒→豪学士:Foundation / Diploma経由で学士4年相当(経由分を含む)。
  • 日本の大卒→豪修士:関連分野なら1.5〜2年の修士で専門性を補強。学部不一致の場合はGraduate Certificate/ Diplomaで前置き→修士。
  • 単位認定・編入:既修科目で単位免除が得られるケースあり(要シラバス英訳)。

進学~申請を見据えたタイムライン例

  1. 専攻選定(需要・職能団体要件・英語要件を確認)
  2. 出願準備(成績・英文書類/エッセイ・IELTS)
  3. 入学→在学中(実習・インターン・関連アルバイト・英語スコア底上げ)
  4. 卒業→就業フェーズ(雇用主開拓、地方都市も選択肢に)
  5. 職業評価・申請準備(最新要件は移民弁護士やビザコンサルタントへ確認)

永住権を見据えるなら「学歴・資格・職歴の設計」がカギ

永住権を目指す場合、どの学歴(大学・大学院・TAFE・カレッジ)で、どの資格を取得し、どのように職歴を積むかが大きな分岐点になります。
たとえば同じ「看護」「IT」「会計」でも、学位レベルや学習内容によって職業評価やポイント加算の対象が変わるため、最初の進路設計が極めて重要です。

オーストラリア大学留学専門サポートセンターでは、

  • 大学・大学院進学とTAFE(職業専門学校)の比較
  • 永住権につながりやすい専攻や都市の選び方
  • 卒業後の就労や申請フェーズを見据えた学歴設計
    を踏まえ、個別カウンセリングで最適なルートを提案しています。
    当センターはオーストラリア全域の大学およびTAFEの正規代理店として、出願から渡航後のサポートまで無料で伴走いたします。

▼ご相談は以下画像をクリックorタップからお進みください。


よくある質問

Q. 大学は都市か地方、どちらが有利?
A. 求人の偏りや州の政策があり得ます。専攻×都市の実習先・求人の厚みも見て選びます。

Q. 学部と職種がズレると不利?
A. 多くの職能団体は専攻一致を重視。実務で補える場合もありますが、最初の専攻選びが大切です。

Q. 英語はどの段階で7.0を狙う?
A. 入学時は6.5でも、在学中に7.0へ。Writing/ Speaking対策を前倒しに。

個別条件の診断は無料カウンセリングで。
進学~在学中の学習計画、英語スコア戦略、永住権につながる専攻選びまで、専門スタッフが実務ベースでご案内します。

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