ポケモンGOのように現実世界にデジタル情報を重ね合わせるAR(Augmented Reality/拡張現実)、専用ゴーグルを通して仮想空間に入り込むVR(Virtual Reality/仮想現実)は、ゲーム・エンタメにとどまらず、教育・医療・製造業・観光・不動産など多くの業界に広がっています。
世界的な調査では、VR・AR市場は今後も高い成長が続き、グローバル規模で専門人材が不足すると予測されています。英語環境で最新技術と実践スキルを身につけておくことは、将来のキャリア上の大きな武器になります。
オーストラリアの大学では、VR・ARに特化した専攻や、IoT・ビッグデータ・ロボティクスと組み合わせて学べる学士コースが用意されており、当センターでも「将来はXR分野(VR/AR/MR)で働きたい」という方からのご相談が増えています。
VR・ARを学べるオーストラリアの大学例
ここでは、VR・AR分野を本格的に学べる大学として、以下の2校を代表例としてご紹介します。
- ディーキン大学(メルボルン)
- グリフィス大学(ゴールドコースト/ブリスベン)
どちらもITの基礎+VR・AR+関連分野(アプリ開発/IoT/ビッグデータなど)を組み合わせたカリキュラムで、実務に直結するスキルを身につけられるのが特徴です。
ディーキン大学で学ぶVR・AR
ディーキン大学では、Bachelor of Information Technology の専攻のひとつとしてVirtual Reality and Augmented Reality を選択できます。ITの土台をしっかり学びながら、VR・ARに特化した科目群を組み合わせて履修していくイメージです。
ディーキン大学 VR・AR専攻の主な特徴
- ITの基礎(プログラミング、情報システム、データベースなど)+VR・AR専攻科目を組み合わせて履修
- 専攻内で映像・音声制作、インタラクティブコンテンツ制作も学べるため、表現力と技術力の両方を養える
- 条件を満たすとVR・AR関連企業でのインターンシップ科目を履修でき、現場経験を積める
- 第2専攻(アプリ開発、ゲーム開発、クラウド、サイバーセキュリティなど)を組み合わせることも可能
Virtual and Augmented Reality専攻で学ぶ代表的な科目例
カリキュラム例として、次のような科目が用意されています(年度により変更の可能性あり)。
- Introduction to Creative Technologies(クリエイティブテクノロジー入門)
- Application and Design of Virtual and Augmented Reality Systems(VR・ARシステムの設計と応用)
- Audio and Visual Production(音声・映像制作)
- Development for Virtual Reality(VR向けアプリケーション開発)
- Creative Production(クリエイティブ制作プロジェクト)
- Augmented Reality Systems(ARシステム開発)
「技術だけ」ではなく、ユーザー体験や表現・演出も意識しながら、VR・ARコンテンツを企画・開発できる人材を目指すカリキュラムになっています。
ディーキン大学 IT(VR・AR専攻)への主な進学ルート
ルート1:Deakin College Diploma 経由で2年次編入
高校卒業後すぐに大学に入るのが不安な方や、英語力・成績が大学直入学に少し届かない方に人気のルートです。
- Deakin College Diploma of Information Technology(約8か月〜1年)
- 規定の成績で修了すると、Bachelor of Information Technology 2年次へ編入
- 合計約3年で学士号取得を目指せるイメージ
ルート2:Foundation 経由で大学1年次入学
Diplomaの入学条件に届かない場合は、ファウンデーションコース(進学準備コース)からスタートすることもできます。
- Foundation Standard(約8か月)
- 規定の成績で修了すると、Bachelor of Information Technology 1年次に進学
ディーキン大学 IT(VR・AR関連)進学の目安条件
- 英語力の目安
・Diploma ルート:IELTS 5.5(各5.5以上)程度
・Foundation ルート:IELTS 5.5(各5.0以上)程度 - 高校の成績の目安
・Diploma:高校評定平均 5段階中3.0以上
・Foundation:高校2年の成績がおおむね3.0以上 - 学費の目安(参考)
・Diploma of Information Technology:約 27,880ドル前後
・Foundation Standard:約 25,350ドル前後
・Bachelor of Information Technology:年間 約30,000ドル台
※実際の入学条件・学費は年度やコースにより変動します。最新情報は各大学の公式サイトとあわせて、当センターからもご案内しています。
グリフィス大学で学ぶVR・AR/インテリジェントデジタルテクノロジー
グリフィス大学では、Bachelor of Intelligent Digital Technologies を通じて、VR・ARを含む最新デジタル技術を横断的に学ぶことができます。キャンパスはゴールドコーストとブリスベン(Nathanキャンパス)が主な拠点です。
Bachelor of Intelligent Digital Technologies の特徴
- IoT(モノのインターネット)・ロボティクス・ビッグデータ・アプリ/Web開発・VR/ARなど、デジタル技術を幅広く学べる
- 単なるコーディングではなく、「テクノロジーで実際の課題をどう解決するか」にフォーカスしたカリキュラム
- 3年次にはWork Integrated Learning(企業インターンシップ)が必修で、業界パートナー企業での現場経験が組み込まれている
- Industry Affiliates Program やチームプロジェクト型の Industry Project など、企業と連携したプロジェクト科目が充実
VR・ARだけに特化するというよりは、「VR・ARを含むデジタル技術全般に強いエンジニア/デジタル人材」を目指す設計になっており、将来の選択肢を広く残したい方に向いています。
グリフィス大学でのインターンシップ(WIL)
カリキュラムには、12週間(週約20時間/合計240時間)程度のインターンシップが含まれます。
- Industry Affiliates Program(パートナー企業での就業型プロジェクト)
- 既存の企業プロジェクトにチームとして参加する Team Project 形式
企業から提示された課題に対して、学生自身がデジタルソリューションを設計・提案し、実装・発表まで行うため、卒業後の就職活動でもアピールしやすい実績になります。
グリフィス大学 Bachelor of Intelligent Digital Technologies への主な進学ルート
ルート:Griffith College Diploma 経由で編入
多くの日本人学生が選んでいるのが、Griffith College(グリフィス・カレッジ)のDiploma of Information Technology からの編入ルートです。
- Diploma of Information Technology(約8〜12か月)
- 規定の成績で修了後、Bachelor of Intelligent Digital Technologies に2年次相当として編入
- Diploma 修了時の英語力によって、免除される単位数(60〜70CP)が変動
- 最終的には、学士号取得に必要な240CPのうち、残りを大学で履修
入学条件・学費の目安(参考)
- Diploma of Information Technology
・入学時期:年3回(2月/6月/10月)
・期間:8〜12か月
・英語力目安:IELTS 5.5(各5.5以上)程度
・高校成績目安:高校3年の評定 5段階中 2.8以上
・学費:29,500ドル前後(年度により変動) - Bachelor of Intelligent Digital Technologies
・期間:大学部分はおよそ2年(合計3年前後で学士号を目指すイメージ)
・学費:総額 約62,000ドル前後(年度により変動)
※こちらも最新の条件・学費は毎年変わるため、出願前に必ず最新情報を確認する必要があります。当センター経由のご相談では、最新データに基づいて個別に見積もりをお出ししています。
VR・AR専攻はどんな人に向いている?
- ゲーム・エンタメ・メタバースなど、没入型コンテンツがとにかく好き
- デザインや映像表現と、プログラミングの両方に興味がある
- IoT・ロボティクス・ビッグデータなど、次世代技術をまとめて学びたい
- 世界中のユーザーに使われるサービスや体験を自分の手で作ってみたい
- 将来はクリエイティブ+テクノロジー領域でキャリアを築きたい
特に、「英語で情報を集めるのが苦にならない/得意になりたい」という方は、急速に変化するXR分野との相性が非常に良いです。
当センターができるサポート

オーストラリア大学留学専門サポートセンターでは、VR・ARやインテリジェントデジタルテクノロジー分野を目指す方に、次のようなサポートを無料で行っています。
- 英語力・高校成績から見た「現実的に狙える大学・コース」の整理
- ディーキン大学とグリフィス大学を含む複数大学の比較提案
- Diploma/Foundation/大学直入学など、最適な進学ルートの設計
- 志望理由書など出願書類のアドバイス・出願手続きのサポート
- 入学後の専攻変更・単位認定・編入などに関するご相談
「自分の成績と英語力でどの選択肢があるのか知りたい」段階から、お気軽にご相談いただけます。

