オーストラリアの大学院(Master/Graduate Diploma/Graduate Certificate)は、教育・研究の質と国際性で高い評価を得ています。一方で、学費・生活費・保険・ビザなどの支出が発生します。
本記事では、費目別の相場・都市別の生活費イメージ・初期費用の内訳・奨学金の探し方・出費を抑えるコツまで、進学計画に直結する情報をまとめました。
大学院の学位タイプと期間の目安
- Coursework Master(授業主体):1〜2年
- Research Master / MPhil(研究主体):1.5〜2年
- Graduate Diploma / Graduate Certificate:0.5〜1年(進学前のブリッジや専門スキル強化に)
期間は専攻・大学で変動。修了時期=総費用に直結します。
学費の目安(年間)
- ビジネス・マネジメント:A$34,000〜A$45,000
- 教育:A$35,000〜A$45,000
- 人文・社会科学:A$34,000〜A$42,000
- 理工・IT・ヘルス関連:A$38,000〜A$52,000
- Group of Eight(Go8)は上振れしやすい/一部の私立・専門系は下振れのケースあり。
- 公式サイトではInternational(留学生)料金を必ず確認(Domesticと表示が異なります)。
同じ「Master」でも、Coursework vs Research、専攻の設備コストや臨床要件で単価が変わります。
都市別・月あたり生活費イメージ
(単身・シェア滞在を想定/家賃は立地・築年で変動)
- 家賃(シェア):A$1,000〜1,800
- 食費・日用品:A$300〜700
- 通信:A$70〜120
- 交通:A$120〜220
- 交際・雑費:A$100〜400
- 教材費:A$80〜200
シドニー/メルボルンは家賃が高め。ブリスベン/ゴールドコースト/アデレードはやや抑えやすい傾向。
渡航後すぐの家探しに備え、最初の3か月分の生活費は事前に用意しておくと安心です。
出発前に必要な初期費用(概算)
- 学生ビザ申請料(Subclass 500):目安 A$700〜A$800(※別途カード手数料等)
- OSHC(海外留学生保険・シングル):年額 A$500〜A$700
- 航空券:A$1,000〜A$1,500(時期・経路で変動)
- 最初の滞在先(ホームステイ/学生寮 4週間):A$1,800〜A$2,200
- 保証金・家具・生活立ち上げ:A$500〜A$1,000
合計の“年総費用”は「学費+生活費×在籍月数+OSHC+航空券等」で算出。入学月とプログラム長で大きく変わります。
パートタイム就労(学生ビザの就労条件)
- 学期中:2週間で最大48時間まで
- 休暇中:フルタイム可
- 最低賃金水準の目安:時給A$25前後(職種・州・時間帯で変動)
英語運用・接客経験の獲得という面でも有益ですが、学業>就労を最優先に計画を。
奨学金・授業料ディスカウントの活用
大学側(オーストラリア)の主な形態
- Merit-based Tuition Discount:成績等に基づく学費一定%免除
- Country/Region Bursary:国・地域別のバウチャー
- 学外ファンド/研究助成(研究系・教員指導下でのRA/プロジェクト補助等)
多くは出願時に自動審査。一部は別申請・締切あり。早めの出願が有利です。
日本側の代表例
- JASSO/トビタテ!留学JAPAN などの給付型・派遣型
応募期間・要件・併用可否は年度で変わるため、1年前から情報収集・準備を。
費用を抑える5つのコツ
- IELTS Academic/TOEFLの必要スコアを渡航前に確保
英語コース(EAP/ELICOS)を回避できれば数十万円〜の圧縮。 - 入学月とプログラム長を最適化
1.5年 vs 2年で生活費が大きく変動。開講月の違いも要チェック。 - 都市・滞在形態の見直し
中心地の個室>郊外のシェアで数百ドル/月の差が出ることも。 - 学内・学外の奨学金を並行調査
出願と同時に自動審査系+別申請系を二段構えに。 - 就労は学業の妨げにならない範囲で
学期中48時間/2週の上限に留意。履修・課題負荷とバランスを。
1年目のモデル予算(例:Coursework Master/シドニー近郊)
- 学費:A$42,000
- 生活費(月A$2,200 × 12か月):A$26,400
- OSHC:A$600
- 航空券他(年1往復想定):A$1,200
合計:A$70,200(+初期立ち上げ費)
※専攻・都市・為替で増減します。奨学金・家賃を抑えれば数千〜数万ドル規模で差が出ます。
無料:出願手続き代行・ビザ申請サポート
当センターでは、大学院の出願手続き代行から学生ビザ申請サポートまで無料で対応。
大学の正規手続きで進めるため、ご自身で行う場合と費用は一切変わりません。
- 専攻・大学の選定/学費・奨学金の見通しを個別に設計
- Offer条件・CoE・OSHCまでの実務を一括サポート
- GS(Genuine Student)文書の骨子設計/書類チェック
- 事務作業を任せることで、英語対策・研究計画・生活準備に集中でき、入学後の立ち上がりがスムーズに

まとめ
- 大学院費用は学費+生活費+初期費用+在籍期間で決まる。
- 英語要件の事前達成/入学月・都市・滞在の最適化/奨学金がコスト圧縮のカギ。
- 実務(出願〜ビザ)は無料代行を活用し、時間を学習と準備に配分しましょう。