主な語学留学先の治安について

海外旅行でもそうですが、特に長期にわたって留学、渡航する方や親御さんにとっては、留学先の国の治安はとても気になりますよね。
特に世界で一番治安の良い日本で暮らしているとそれが当たり前になり、海外へ行ったときにも日本にいる時と同じような感覚で外出してしまいがちです。
また、毎年のように日本人留学生が事件に巻き込まれているニュースを見ていると、できるだけ身の危険がない地域で勉学に集中したいものです。
あまり知られていませんが、オーストラリアは銃規制がされており、治安は他の国と比べると非常に良いです。そこで主な留学先の国と見比べてみましょう。
国別の銃による事件、殺人事件の発生率

国名 | 銃による殺人事件・死亡事故が起こる確率 |
殺人発生率 |
---|---|---|
アメリカ | 31.2人/100万人中 | 5.35人/10万人中 |
フィリピン | ────── | 11.02人/10万人中 |
カナダ | 5.6人/100万人中 | 1.68人/10万人中 |
イギリス | ─── | 1.20人/10万人中 |
アイルランド | 4.8人/100万人中 | 0.80人/10万人中 |
ニュージーランド | ─── | 0.99人/10万人中 |
オーストラリア | 1.7人/100万人中 | 0.94人/10万人中 |
日本 | 0.1人/100万人中 | 0.28人/10万人中 |

銃による殺人事件、死亡事故が起こる確率、殺人事件の発生率はニュースを見ているとアメリカで巻き込まれる事件が非常に多いイメージですが、意外にも一番多治安がよくないのはフィリピンです。
特に日本人が最も殺人事件に巻き込まれている国もフィリピンです。今はフィリピンへの英語の語学留学も増えていますが、夜の街や治安の特に悪いエリアへは近づかないようにし、ご自身で身を守る習慣をつけましょう。
留学先の国別の治安について
国名 | 各国の近年の治安 |
アメリカ
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銃大国アメリカ、銃による犠牲者(自殺も含む)は2013年で年間約3万3000人にものぼる。12年間ではおよそ35万人前後の人が銃によってなくなっている。 また、近年ではテロなどの事件も増え、銃以外での死傷者も増えています。 |
フィリピン ![]() |
日本人の殺害事件が過去10年で40件ほどと、日本人が被害にあっている国としては最もいいのがフィリピン。 銃保持が合法化されていることも影響している。また、わずか100ドルでヒットマン(プロの殺し屋)が雇えるという背景もある。アメリカよりもはるかに治安が悪く、語学学校によっては学校の敷地から出てはいけないなど、街にくりだすときは最新の注意が必要です。 |
カナダ ![]() |
先進国の中では銃規制がされており比較的治安が良いとされるカナダですが、日本と比較した場合犯罪率は5倍になります。特に多いのがスリや置き引きなどの軽犯罪が多発しています。 |
イギリス ![]() |
銃による事件が少なく治安も良いイギリスですが、2015年から2017年にかけて4件のテロ事件が発生しています。 また、2009年に警官の人数が16%削減されてからは、警官不足もあり軽犯罪は放置され、治安が以前より悪くなってきているのでご注意を。 |
アイルランド ![]() |
アイルランドは他のヨーロッパ諸国と比べると治安はかなり良いです。 しかし、銃による事件は少ないもののスリや置き引きは日常茶飯事です。 特にアジア人は狙われることが多いのでご注意を。 また都市によってはギャング文化があり、ギャング同士の喧嘩に巻き込まれないよう気をつけましょう。 |
ニュージーランド ![]() |
オーストラリア同様、英語圏の国々の中では治安はかなり良い方です。 銃犯罪や脅迫犯罪も少ないのですが、置き引きや空き巣などは日本と比較すれば多いのが現状です。2014年のニュージーランド全国における犯罪の発生率は日本の約8.6倍となっています。 |
オーストラリア ![]() |
オーストラリアでは1996年4月28日に起きた銃の乱射事件で35人の方が亡くなったことをきっかけに、政府が銃規制法を導入し、以降銃による犯罪事件が激減し、英語圏の国の中では治安はかなり良い方です。 とはいえ、観光地などでの置き引きなどはありますのでご注意を。 ちなみにオーストラリアの犯罪率は日本の1.5~1.6倍と日本と比べれば多いですが、治安はかなり良い方です。 |
日本 ![]() |
言わずと知れた日本。日本は治安が良すぎて、日本と比べてしまったらどこの国も治安が悪くなってしまいます。 治安のよい国に生まれて私たちは幸せです。 |

